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成年後見サポートセンター

伊万里市成年後見サポートセンター

(成年後見制度利用促進に係る中核機関)

〇成年後見制度とは
成年後見制度は認知症や知的障がい、精神障がいなどによって物事を判断する能力が不十分ではない人が不利益(正しい判断ができずに不利益な契約を結ぶ、悪徳商法の被害に遭うなど)を被らないように、家庭裁判所が選任した代理人が財産管理や契約行為を支援する仕組みです。
 代理人は成年後見人等(後見人、保佐人、補助人)と呼ばれ、財産管理や契約行為、書類の確認などを代理で行います。また、定期的に居所を訪問して生活状況を確認しながら、制度を利用する人が住み慣れた地域で安心して生活できるように支援を行います。
 成年後見制度には判断能力が不十分になった時に備える『任意後見制度』と、すでに判断能力が不十分な場合に利用する『法定後見制度』があります。『法定後見制度』については、本人の判断能力によって3つの類型に分類されます。

⇒詳しい内容はこちら(リーフレット)をご覧ください。

〇成年後見制度利用促進に係る中核機関について

 成年後見制度の利用促進を目的として平成28年5月に「成年後見制度利用の促進に関する法律」が施行されました。市町村は国が定める「成年後見制度利用促進基本計画」に基づき、相談対応をはじめ、地域における連携や対応強化の促進役としての中核機関の設置を整備するように求められています。
 成年後見制度利用促進に係る中核機関は専門職による専門的助言等の支援の確保や協議会の事務局など、地域連携ネットワークのコーディネートを担う中核的な機関となっており、広報・啓発、相談などの機能があります。
 伊万里市社会福祉協議会では令和5年4月から市から委託を受け、中核機関として「伊万里市成年後見サポートセンター」を設置しています。

〇当センターの活動について

制度の広報・啓発
 成年後見制度を皆さんに知ってもらうために、市役所、金融機関、医療機関、居宅介護支援事業所(介護保険)などにリーフレットを設置しています。

  • 地域の会合など(自治会や地域のサロンなど)での成年後見制度についての出前講座を受け付けています。

相談対応
 判断能力が不十分な人の生活や財産管理に関する困りごと及び成年後見制度に関する相談(成年後見制度の概要、成年後見制度申立て手続きに関する相談など)に応じます。
 状況に応じて自宅や施設、病院等への訪問を行っており、相談内容に応じて弁護士などの法律家や家庭裁判所、市担当課に繋ぎ、同行の必要性がある場合は同行支援を行います。

 【相談内容の例】

 □物忘れがあり通帳やお金の管理に不安があるが、管理を頼める家族がいない。

 □成年後見制度を利用したいが、手続き方法が分からない。

 □障がいのある子どもの将来を心配している。

地域連携ネットワーク協議会
 権利擁護が必要な人に対し、適切に必要な支援に繋げる地域連携の仕組みです。司法・福祉・保健・医療の連携の仕組みを構築することを目的とする協議会であり、本人を後見人とともに支える「チーム」と、地域における「協議会」、「中核機関」を構成要素とし、適切に必要な支援に繋げる地域連携の体制整備を行っていくものとなっています。
 当センターはこの協議会の事務局を担っています。

【地域連携ネットワーク協議会の役割】

  • 権利擁護支援の必要な人の発見・支援
  • 早期の段階からの相談・対応体制の整備
  • 意思決定支援・身上保護を重視した成年後見制度の運用に資する支援体制の構築

チームとは
 本人に身近な親族、福祉・医療・地域などの関係者と後見人が日常的に本人を見守り、
 本人の意思や状況を継続的に把握し必要な対応を行う体制

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